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第6回 蓄えていますか!?カルシウム

私たちのカラダが正しく機能するため、1日100mg以上必要といわれている主要ミネラル。
今回は、そのうちの一つで、とってもポピュラーな【カルシウム】についてご紹介します。今すぐ運動したくなりますよ〜!
陸に上がった祖先は、骨にカルシウムを蓄えた!?

 「カルシウムを摂らなくちゃ!」と親からいわれ、今では同じように子供にいっている、そんな今日この頃です。カルシウムって、とにかく「摂らなくちゃ!」と思わせるものですよね。ミネラルのなかでも不足しがちだから摂るべきだ、とも聞きます。
 では、なぜカルシウムが必要なのでしょう。カルシウムの問題は、生物が海から陸地へ進出したところから始まりました。海のなかで初めて生きものが誕生し、誕生した生きものは海からミネラルなどの栄養を吸収(「ミネラルって何なの?」をテーマにしたミネ・ビタトリビアでもお話しました)。海のなかにいる限りカルシウムを蓄える必要はありませんでした。ところが陸上に上がると、そうもいきません。陸上では食べものからしかカルシウムを摂ることができず、筋肉収縮など生きていくために必要な生理機能に関係するため、カルシウムを持ち歩いていないと生きていけなくなったのです。そして哺乳類の祖先のカラダは、骨にカルシウムを蓄えて生きていく…という仕組みができあがったのです。

ふわふわの無重力空間は、カルシウム不足の敵!?

 人間が宇宙空間に滞在すると、カラダにはいろいろな変化が起こります。カラダを支えている筋肉が落ちる…ということは、なんとなく想像できますね。それと同時に、実はカルシウムも失われているのです。宇宙飛行士は宇宙空間に滞在しているあいだ、毎日足を突っ張ったり、腕で引っ張ったりして人工的に抵抗をつくり運動をしているといいます。これはもちろん筋力が弱らないようにするためですが、もっと大切なことは骨からカルシウムが抜け、弱くならないようにするため。骨はカルシウムを蓄えていますが、常時、骨を壊す破骨細胞と、骨をつくる造骨細胞が新しい骨へとつくり替えていて、造骨細胞は骨に力が加わらないと働かず、無重力の宇宙空間では破骨細胞だけが働いて骨が溶けてしまうのです。ふわふわと無重力状態のなかにいれば楽そうだな〜なんて、とんでもない!よく運動する人は、骨がどんどんカルシウムを摂り込んで強くなりますよ。

ちょっと耳よりなダイエットとの関係!?

 ダイエットでも宇宙飛行士と同様の現象が起きます。体重が軽くなる=骨にかかる力が減る=ダイエット中はカルシウムを失いやすいのです。だからこそ、ダイエット中は積極的にカルシウムを摂るべきですが、カルシウムによるダイエットへの(うれしい)影響もありそう。それは脂肪を吸収するには肝臓で生成される胆汁の成分(胆汁酸)が重要な働きをしますが、カルシウムと胆汁酸、脂肪が結合すると小腸から吸収することができなくなる、というもの。つまり、カルシウムは脂肪の吸収を妨害してくれるダイエッターの強い味方なんですね!いろんな意味でダイエットにカルシウムは不可欠です。ただし、上限は1日2300mg。牛乳1本分のカルシウムが200mg程度ですから、普通の食生活では、まず「摂りすぎる」ということはないと思いますが…(念のため)。