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リビングウェル

笑顔の味 手間ひまかけた調理の意義

ファーストフードやレンジでチンする食事が氾濫していますね。簡単に美味しく食べられ、それはそれで大いに利点があり、そういうもの無しの生活も現実的には難しい面もあります。それでも、“お手製の味”は格別ですよ。食材の良い面を引き出すさまざまな調理法で、栄養価や味にも相互作用が生まれます。私たちにとって何よりも大切な食の意義を考えましょう。手間ひまかけた食事にはおのずと心がこもります。

 日本の味とも言えるのが「うま味」ですね。うま味は、昆布から抽出された成分(グルタミン酸のナトリウム塩)が味を持っていることを発見したことで、初めて認識されました。1908年のことです。日本の料理には伝統的に昆布やしいたけ、かつお節などからのダシを摂ることが多く、そこから得られる奥深い美味しさを古くから私たちは共有してきました。言葉ではなかなか表現の出来ない独特のうま味。例えば、栄養価とうま味成分に富んだものに貝がありますね。日本人は古くから貝を重要な食材として利用してきました。それこそ、まだその栄養価などが解読されるずっと以前より慣れ親しんできました。体が欲して必要としているものを、長い長い年月をかけて自然と理解し、生活の中に取り入れてきたのですね。
 貝に共通するのが、タウリンとコハク酸という成分です。コハク酸は独特のうま味を有し、これを汁物にするとより深いうま味成分を味わうことが出来ます。あさりやしじみの味噌汁の何ともいえないあの味は、まさに“美味!”ですね。

あさり 鉄、リン、マグネシウムなどが多く含まれ、鉄欠乏性の貧血や心臓病の予防に重要な働きを期待できます。
しじみ アミノ酸のメニオニンという成分が多く、肝臓の機能を高めることでも知られています。
カ キ “海のミルク”とも言われるほどに栄養価が高く、中でも味覚障害の防止に大いに関与する亜鉛が豊富です。

 生活習慣病の元凶として知られる活性酸素。本来は、細菌やウイルスと戦う役目を持つ活性酸素が、必要以上に増えることで体内のさまざまな細胞にくっついてその質を低下させサビさせるのです。もともと私たちの体には、活性酸素の働きを抑える物質である抗酸化物質が存在し、バランスを保っています。しかし、加齢とともにこの機能が衰え、食生活やいくつかの要因とも重なって体のサビ=老化が進むのです。

 これに対抗するためにも、しっかりとした「栄養」を武器にしましょう!
 抗酸化物質は、主に緑黄色野菜に多く含まれています。昔ながらの日本食の基本である「一汁三菜」を実践してみて下さい。バランスの良い栄養摂取が期待できるのです。一汁三菜とは、ご飯に汁物、おかず3種(主菜1品、副菜2品)の献立です。主菜は魚や肉、卵、豆腐などのたんぱく質を中心に、副菜は野菜やいも類、豆、きのこ、海藻などで不足がちなビタミン・ミネラル、食物繊維をたっぷりと摂りましょう。

 大豆を発酵熟成させた味噌には、血中コレステロール値を下げて動脈硬化を防ぐ働きがあると言われています。さらに、ここに食物繊維などが豊富な野菜を多種類入れて味噌汁にすると、実にバランス良く栄養摂取が出来る一品となりますね。一杯の味噌汁の中で、具の割り合いを約7割にすることで汁を少なめに摂り、塩分カットにもなります。具が器の中にいっぱいに見えるようなあったか〜い味噌汁を、一日に2〜3杯は摂りたいものです。お腹の底から、「あぁ〜、うまい。」という至福の声が出ることでしょう。

食べるという行為は、「幸せ」ということですね。健康に美味しくいただけることは、何よりの幸せでしょう。そこに何がしかの手間や創意工夫があるからこそ、心にも染みわたる味が生まれます。
料理に無頓着な方、あるいは苦手という方、一度や二度では上手く作れないかもしれませんが、

“笑顔を呼ぶ味”に挑戦してみませんか?


枝豆はただのつまみにあらず

TVを観ながらプチッ、プチッ、ビールを飲みながらプチッ、プチッ…。口へはこぶ手が止まらない旬の野菜です。おいしくって、栄養が詰まっていて、しかも手軽。今回は、夏になると当たり前のように食卓に登場する枝豆のアレコレをご紹介します!

 今年も冷え冷えのビールがおいしい季節となりました。ビールのおつまみと言えば、そう、「枝豆」です。まさに夏の風物詩!
 枝豆は、大豆の未熟な実のこと(枝つきのまま茹でて食べたことから、この名が)で、私たちにとってはメジャーな存在でも現在枝豆を食べているのは、中国、台湾、タイ、ベトナムなどアジア圏のわずか数ヵ国。しかもその習慣は、いずれも日本から伝わったものだといいます。
 史実による記録では、中国で紀元前400〜200年前に北方から大豆が入ってきて「えびすまめ」と呼ばれ、五穀に数えられてきました。そして未熟な実を食べることは、奈良・平安時代からあったようで、江戸時代には夏に枝豆売りの姿が見られたとか。陰暦9月13日の月を「豆名月」(十三夜)と呼び、枝豆を供える習慣もこの頃に生まれました。
 未熟な大豆をどういうきっかけで食べ始めたかについては、いろいろな説があります。例えば奈良時代、たび重なる飢饉による食糧不足で収穫前の大豆を食べてしまったという食料不足説。平安時代に収穫できる時期の短い枝豆は希少価値の高い食べ物として、貴族たちに珍重されていたという希少価値説などなど。ともあれ、おいしい「枝豆」という食べ方に気付いてくれた昔の人には感謝…ですね。

 枝豆として食べられる種類の豆は、なんと数百種類!枝豆と聞いて「緑色の枝豆」が思い浮かべるのは主に関東地方で、関西では皮の黒い「黒豆」、上越では薄皮の茶色い「茶豆」がよく食べられているよう。有名な兵庫県の「丹波の黒豆」は文字どおり黒豆であり、山形県の「だだちゃ豆」は茶豆の種類の一つですから。―ちなみに愛知県在住の私は、緑色の枝豆です。
 枝の節間が狭く、サヤが密着して、豆が丸く膨らんだものが上質。そしてサヤにうぶ毛があり、青々としているものを選ぶのがコツ。熟しすぎると黄色みがかってきて味が落ちるので要注意です。葉や枝が枯れているものも避けるべきです。鮮度の低下が早いので、できるだけ買ったその日に茹でることがおいしくいただく基本!

 「畑の肉」とも言われる栄養満点の大豆。しかし枝豆は、その大豆に含まれていないビタミンA、ビタミンCも含んでいるうえ、枝豆のタンパク質にあるメチオニンはビタミンB1、ビタミンCとともにアルコールの分解を助け、肝機能の負担を軽くするといいます。ビールのおつまみに枝豆…これはとても理にかなったことなのです。また、枝豆はタンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2、カルシウム、食物繊維を多く含んでいて、ビタミンB1は糖質をエネルギーに変え、体内で疲労物質に変わるのを防ぎ代謝を促す効果があるので、この時季、手軽でのど越しのいいざるそばやそうめん、アイスクリームなど、糖質過多になりやすい食生活に果たす役割は大きいのです。
 手軽にサッと茹でて味わうことができる枝豆ですが、わが家の夏の食卓にはこの枝豆の栄養を「逃すものか(笑)」との思いから、【枝豆の冷製スープ】も登場します。とにかく簡単で、大人も子供も大丈夫な味。前述のとおり枝豆に詰まった栄養をまるごと摂ることができるメニューですから、ぜひお試しください!

□枝豆・・・・・・300g
□牛乳・・・・・・150〜200cc
□生クリーム・・・大さじ1
□塩・・・・・・・適宜

1.

枝豆を茹でて、殻と薄皮を取り除きます。

2.

1】と牛乳・生クリーム・塩をミキサーにかけます。

3.

器に注いで出来上がり。


パンナコッタ  ブルーベリーを添えて

生クリーム&ミルクを温めて
ゼラチンで固めるだけ!という
とってもお手軽な北イタリア生まれの
家庭菓子パンナコッタ。


ところがこれ、
添えるソースによって、
がらりと風味が変わる魅力的なお菓子なのです。


夏の夜長には、
お気に入りの洋酒でも片手に
ブルーベリー添えパンナコッタで
甘酸っぱい大人の時間を楽しんでみませんか。


但し、魅力的な味に酔って
食べ過ぎぬよう、ご用心ご用心。

<プリンカップ5〜6個分>
□ 生クリーム・・・250cc
□ 牛乳・・・・・・・・230cc
□ 砂糖・・・・・・・・40g
□ 板ゼラチン・・・8g


□ ブルーベリー・・約100g
□ グラニュー糖・・大さじ2
□ キルシュ・・・・・・大さじ2
(さくらんぼのお酒)
□ ミントの葉・・・・5〜6枚

<作り方>

1.

板ゼラチンを水に浸して、ふやかしておく。

2.

鍋に、生クリーム、牛乳、砂糖を入れ火にかけ、沸騰させる。

3.

荒熱がとれれば、ここへ、水をきった1のゼラチンを加え溶かす。

4.

一度これをこして、カップに流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。

5.

ブルーベリーをボールに入れ、グラニュー糖とキルシュをふりかけ、混ぜる。これを一時間休ませる。

6.

パンナコッタが固まれば、お皿にあけ、【5】のブルーベリーとミントの葉を添える。



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