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リビングウェル

わらもじ入門

 ありのままの心の文字を表現するのが「わらもじ」です。わらもじ宗家 清水藁水氏がはじめたこの書は、昨今、幅広い年代の人に創作の楽しみを教えてくれるものとして話題に。そして、わらもじ筆で書かれた一文字、一言は、観る(読む)人の心までもキュンとさせたり、温かくしたり・・・。
 今回は、そんな不思議な力を持つわらもじを体験。一度、書いてみると「もっと書きたい!」と思うようになりますよ。

「日本人が忘れかけた心に響く言葉」を綴った、わらもじ宗家 清水藁水オリジナル詩集から選んだ詩をわらもじに

「ときには「クスッ」と笑ってしまう“名言”もあったり・・・

「今、思うこと」を素直に表現できる楽しい時間でした

文字には、わらもじ筆だからこそ出る味わいが

2月14日 岐阜県山県市立梅原小学校の3年生〜6年生が、わらもじを体験

眞野由季江
(ライター)


ライターとして、一児の母として、日々戦い続けている(と本人は思っている)負けず嫌い。わらもじ筆を持って浮かんだ言葉は・・・

稲垣 京子
(フォトグラファー)


写真へのこだわりは頑固なまでに譲らないが、そのほかのことでは流れに身をまかせるのが生活信条。そんな今をわらもじにすると・・・

 「わらもじ」とは、名前のとおり「わら」を束ねてつくった筆を使い、墨で文字を表す書のこと。毛筆ではなかなか出すことができない“かすれ”が味になって、どこかぬくもりを感じる文字となるのが特徴です
 主役はあくまで「書き手の心」。手本どおりに書くのではなく、自由な発想で、好きな文字をどんどん書いていく―体験してみると分かるのですが、どんな文字を書いても自由、文字の大きさ、バランスもセンス次第とあって、わらもじを書いている時間は素直に集中できる心地よさがあるのです。

「辺やつくりを書くのも自分のセンス。ほら、例えば・・・・・」先生に直接指導いただきましたが、なかなかバランスよく書くのは難しい(泣)センスの問題か・・・!

 いかがですか、今回二人が体験してしたためた書。恥ずかしながら、そのときの“キブン”です。そのキブンを受け入れてくれるのが、まさにわらもじの楽しみ。初心者でも個性や感性をそのままに表現でき、(今回の二人はともかく)思いがけず味わい深い文字を書くことができます。文字の上手、下手ではなく、そのとき感じたことを心のままに・・・それがわらもじの醍醐味なのです。
 「わらが墨を吸ってしまうので、たっぷり墨をつけること」「慣れない人は一文字書くのに何度墨をつけてもいいから、自分で納得できるものを!」とアドバイスいただき、それぞれ20枚ほど書きました。試行錯誤しながら書いているあいだ、頭のなかはわらもじ一色。「こんな感じはどうかな」「ここをもっと太くすれば・・・」と、思いつくまま書き続け、終わったあとはどこかスッキリ。これほど集中して楽しめたのは久しぶりでした。

ご指導いただいた清水先生、ありがとうございました。

1947年 福島県生まれ。自由な発想で書を楽しみたいという思いから長年の試行錯誤のすえ「わらもじ筆」を使った独創的な「わらもじ」を完成させる。現在は、教育の一環として小中学校でわらもじ体験授業の指導や創作活動を行ない、普及に努めている。

 

「わらもじ倶楽部」は、わらもじ指導者、わらもじ教室生徒、わらもじ愛好家で構成され、わらもじの研究・普及活動によりその魅力を広く伝えるとともに、感性豊かな創作活動をとおして社会に貢献することを目的としています。現在、大阪府・岐阜県・愛知県を中心に、小中学校やカルチャースクールで指導。作品展示会も随時開催。

 

わらもじ宗家 清水藁水 書→

わらもじの道具

■ わらもじ筆
「わら」の品種を厳選し、完成させた筆(使用するのは穂先でなく軸の方)。筆の太さにより様々な表情が生まれる。

※「わらもじ筆」特許出願中
 出願番号 特願2005-222311

■ 墨汁(藁のしずく)
わらもじ筆の特性に最適な粘度と深みのある黒色に調合された専用墨汁。

■ 和紙(藁のこころ)
厚手の三層紙(このページで紹介している作品や体験中に使っている紙すべて)。


   ※「わらもじ」は登録商標です。商標登録第5018388号


女将奮闘記 vol.03

 「二代目女将(祖母)の方針で、子どもは旅館に出てはいけないと。小さい頃はお客様と接することはなかったですね」。人見知りする女の子だったという幼い頃を想像できないほど明るくお話しされるのが『ホテル河内屋』の若女将、土屋正恵さんだ。大学を出た後「いろいろなことが知りたい!」と日本を飛び出しロサンゼルスへ留学。1年後に帰国するその時まで、女将業を継ぐことはまるで考えていなかった。着物を着て電話番だけしてくれればいいと言われて始めた若女将だったが、「当時バブル絶頂期でとても忙しくて。それでいろいろ手伝うようになったんです」。
 とはいうものの、いざ若女将といわれても何もわからない正恵さん。まずは客室係として従業員と一緒に働いていると「先輩の仲居さんたちにいじわるされるんでしょ。がんばってね」と、お客様から声をかけられチップをいただいたり、また若女将としてご挨拶に伺うと「ベテランさんや女将にしごかれるんでしょ。がんばるのよ!」と励まされたりすることもしばしばあった。「旅館には若い人に厳しいというイメージがあるみたいですね。やっぱりテレビドラマの影響でしょうか」。
 もちろん仕事は大変だけれど「従業員とは家族のような感覚」とにっこり。日々の業務に加えて、6月になればみんなで山へ出かけて夏みかんを収穫し1年分の「湯上がりジュース」も作る。これは搾った夏みかんに焼酎を少し加えたもので「大変なんですが、すごく好評なのでがんばって作っています」。わきあいあいと従業員と作業をする若女将の様子が目に浮かぶようだ。

小さい頃は人見知りする女の子だったという正恵さん。女将を継ぐことなどまるで考えずに育つも、自然と家業を手伝うように…。宿での若女将として、そして小学校5年生の娘さんをもつ家庭での母として、何事にも一所懸命に取り組む姿がとても印象的。飾らない笑顔が人気の秘密なのでは。

「湯飲みが“この角度”に傾くようになったらそろそろ…」と、身振り手振りで説明してくれた、若女将のサービス精神。

 ここ10年ほどでやっと若女将として仕事の段取りが組めるようになったという正恵さん。毎日行う業務をついはしょりたくなることもあったが、「そういうときは余裕のないとき。はしょりたいと思うことこそ、大事なことなのだと思えるようになりました」。お客様の要望をすべてカタチにできないこともあるが、「お断りするにしても、お客様の事情を汲んでできる限り歩み寄りたい。どこまでできるかをお客様と相談するつもりでやっています」と、常に前向き。ロスでの留学時代に人気寿司店のバイトで学んだ「合理的なサービス精神」も、日々の仕事に生かされている。「例えば、お客様にお茶のお代わりをご用意するにもコツがあって。湯飲みが“この角度”に傾くようになったらそろそろ…ということで先にお代わりの準備をしておくんです。そうすれば忙しくて手が回らないときにお代わりを頼まれてもパニックにならずに済むし、そのことで双方とも不満を感じることがないんですね」。なるほどとても合理的だけれども、そこには常にお客様のために気を配るという、若女将ならではの細やかな心遣いが発揮されているようにも思われた。
 イキイキとお話しされるご様子そのままに、女将業以外にもいろいろなチャレンジをされている。その一つが『河内屋』ホームページにアップされているブログ「河内屋日記」。季節の風景、日々の出来事から女将業の裏事情(?)まで、若女将が携帯電話のカメラで撮影した画像とともに掲載。2005年11月から2年半ほど続けられていて「ネタ探しで苦労しているんですよ。更新が途切れそうになることもありますが、お客様が話題にしてくださって励みになります」。忙しい女将業の傍らでつづられているにも関わらず、ブログは若女将の人柄そのもので楽しく心和むムードにあふれている。 
 また下賀茂温泉の女将が集う「湯の花会」にも参加。「男性陣の会と違って、ぽんぽん話しが飛んでまとまらないのが女性の会の特徴かしら。でもいいアイデアもたくさん出るんですよ」。下賀茂温泉ならではの菓子を作ろう、温泉(ナトリウム・カルシウム塩化物泉)から塩を作ろうなど、計画が進行中だそう。

表情豊かにイキイキと話をしてくださる若女将。若女将のブログからもこの笑顔が伝わってきそうだ。

最も気を遣う作業のひとつ、高温の源泉の温度管理。すべて手調節でベストを保つ。

緑に囲まれる河内屋の露天風呂。太陽、緑そして天候にあわせて温度調節されている湯。ゆっくりと体を癒した後は「湯上がりジュース」がまっている。

 「当館の温泉は97℃と熱すぎて、せっかく源泉掛け流しなのに水でうめないと入れないので残念」「温泉の温度管理は四季や天候などで微妙に変わるため最も気を遣う作業のひとつ。お客様の湯温の印象を参考に、手調節でベストを保つようにしています」。こうして毎日忙しく、それでもイキイキ元気にお仕事されている若女将にとって「自分にとってのいい時間」とはどんなときだろうか。「『若女将から元気をもらうよ』と言われたとき。あとは家族と過ごせる時間がそうですが忙しいのでなかなか……娘から『お母さんお仕事がんばってね』と言ってもらえたときかな」。板前さんのご主人と小学校5年生のお嬢さんを持つ、家庭の主婦としての表情も見せてくださった正恵さん。やることはいくらでもあるため2日と家を空けられず、家族で1泊旅行に行けないことも残念だとか。「家族で日帰り旅行に出かけても、つい旅館業に役立つかもと考えてしまうんですよ(笑)」。
 若女将として、母として。常に何事にも一所懸命に、そして明るく元気に。「旅館の女将」という職業をちょっと身近に感じられたような、魅力的な女性の姿を見せていただいた。

 下賀茂温泉の泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、マイナスイオンが多いのが特徴。源泉は豊富且つ高温で、約100℃の湯が120本も出ている。白浜で有名な弓ヶ浜に注ぐ青野川沿いに点在している各旅館に半分の60本が引湯されているが、あまりに多いため残り半分は使用されていないのだとか。
 6月上旬〜中旬までは、ホタル見物が人気で、宿から車で10分ほどのポイントに案内してもらえる。朝、花を開くハスや、山に咲くササユリなど、季節の花を愛でるのも好評。夏期には船で海ホタルを見に行くツアー(宿泊当日5時までに要予約)など、さまざまな企画が用意されているのもうれしい。
 近隣の観光地としては、海水浴場として知られる弓ヶ浜や、中木海岸から船で渡るヒリゾ海岸が穴場として有名。また宿のすぐ近くにあり、温泉を利用した熱帯植物が観賞できる「下賀茂熱帯植物園」もおすすめ。

※下賀茂熱帯植物園 〒415-0303 静岡県賀茂郡南伊豆町下賀茂255
TEL 0558-62-0057
 入園料:大人500円、小人(中学生以下):250円

〒415-0303
静岡県賀茂郡南伊豆町下賀茂436-1
TEL:0558-62-1234
■フリーダイヤル
0120-055868 
■E-mail
kawatiya@kawatiya.net

明治37年開業。青野川沿いの、客室数22室の純和風旅館。屋号は大坂の彼の地とは関係なく、当時まだ流勢のあった青野川の河の中に立っている屋敷のように見えたことから名付けられた。地下26mから97℃の湯が沸く源泉が敷地内の中庭にあり、温泉玉子も作れるという。

目玉ともいえる伊勢海老、アワビの海鮮料理
金目鯛、金目鯛の煮付けも特に喜ばれているメニュー

■河内屋ホームページ
http://www.kawatiya.net/


水分補給にこだわる 夏のご用心

食事・睡眠・運動 ―

いつもしっかり出来ていますか?
不規則な生活は今日までに、明日からは元気にリスタートしましょう!
あなたの生活習慣を変えられるのは、あなた以外にいません。
そうです、自分の健康は自分でマネージメントを。

 スポーツの後の渇いたのどを潤す。あの一瞬の爽快感は、ある種の醍醐味とも言えますね。激しい運動後や夏場の水分補給の重要性は言うまでもありませんが、そのタイミングや内容について、しっかりと理解されていますか?

 スポーツをしたり、ある程度の運動量で体を動かすと汗をかきます。汗をかけば必ず水分を摂りたくなりますね。昔は、運動中に水分を摂ることは、早くバテるとの理由からか良しとはされませんでした。しかし、現在ではまったくその逆で、運動中の水分補給は、運動能力の面でも、健康の観点からも積極的に摂るようになっています。汗をかき続けると体の水分が失われ、そのままにしておくとやがて脱水状態になります。一般的に、体重の2%の水分を失うと軽度の脱水状態とされています。水分損失の度合いは、下記のように区分されます。

 大量に汗をかくような運動をする場合は、のどの渇きをおぼえる前から、少しずつ何回かに分けて水分を摂りましょう。特に炎天下では、のどの渇きを我慢しての無理な続行は危険です。

 暑い日に激しい運動をすると、体温の上昇とともに1〜2時間で3〜5リットルもの汗が出ることがあります。大量の水分を失った体は、すばやく水分補給をしないと、急激な体温上昇に発汗が追いつかずにますます体温が上がり、やがて何らかの変調をきたします。失った水分を取り戻そうと、大量の水をこれでもかとばかりにがぶ飲みするとします。発汗とともに減少した血液中の塩分が、大量の水によってさらに薄まり、より疲労度が増すことにもつながります。胃液も薄まって消化に時間がかかり、胃の働きをも鈍くします。

一度に飲む量はコップ1杯程度とし、小分けにして飲むのが良いのですよ。のどの渇きを感じた時は、すでにかなりの水分が失われている証拠ですから。

 最近では一般的にも広く親しまれているスポーツドリンク。体液に近い塩分を含んでいるために、疲労した体の回復に努め、すばやく水分を体内に補給してくれます。大量の発汗で失われたカリウムやナトリウムといった電解質のバランスを保ち、さらにマグネシウムやカルシウムといったミネラル分と、疲労回復のエネルギー源でもあるブドウ糖なども含まれているので、効率の良い水分補給が期待できます。

 一般的にスポーツドリンクとは、激しく発汗することで失った水分等を補給するためのものとして設定されています。特に運動もしていない時に水がわりとして日常的に摂取するのは考え物です。というのも、ほとんどのスポーツドリンクには多くの甘味料が含まれているからです。

その糖分は、市販の缶ジュースとほとんど変わりません。年少者に与える場合などには、1.5〜2倍ほどに薄めるなどの工夫をし、その運動量や発汗の程度に応じて上手に使い分けをしましょう。激しい運動ではなくジョギング程度であれば、ミネラルウォーターやお茶で十分なのです。

真夏では、じっとしていてものどが渇くことさえあります。そんな時にはついついジュースや甘い飲み物を摂り過ぎることも。当分の摂り過ぎは血糖値を上昇させ、空腹感を妨げます。適切な食事量を満たさずに、夏バテの大きな原因ともなります。

確かな水分補給は、思わぬ事故を防ぐとともに、日々の健康管理という観点からも大切なものです。その場に応じて効果的に、のどにも心にも潤いを。


知りたい!の輪

 読書とは一人で行うものとずっと思っていましたが、最近認識を変える出来事がありました。それは友人に紹介された「アウトプット勉強会」という読書会に参加するようになってから。事前に課題本を読んできて、感想や意見を議論する会です。参加者は20〜40代。20代前半の参加率は結構高く、非常に珍しい現象のようで、今年の2月2日(土)の中日新聞の夕刊1面に「読書離れ ここは無縁」というタイトル記事で紹介されているくらいです。これに参加するようになって、有名な本で関心はあるんだけど、仕事に直接関係ないから、なかなか自分では選ばない。そういう書籍を読むきっかけづくりになりました。それ以上に良かったのが、年齢や職業が異なる方々の意見を聞けることでした。自分では思いつかない視点からの感想も、非常によく耳にします。きっと多くのメンバーが、自分にはない発想を聞いて、新しい発見をしていると思います。しかも一人の意見に刺激されて、他のメンバーたちが恋愛論や人生論、時には政治論や経済論などに話を発展させることも。

 お互いの意見を尊重しあい、お互いの考え方を知ることで、新しい仲間が増えていく。この「知りたい」の輪が増えるというのは、一人で読書していては味わえない貴重な時間です。コピーライターとは、クライアントが伝えたいメッセージをエンドユーザーに伝えるやすくするのが仕事です。そのために、エンドユーザーの気持ちを知ることがとても重要になってきます。広告する中身によって、エンドユーザー像もさまざまです。そういう意味で、多彩な年齢層が集まる読書会は、間接的に仕事の幅を広げることにつながり、私の良い時間になっています。この読書会ですが、最初はビジネス関連の本を読む部会しかありませんでしたが、1年経って10部会まで増えています。私も3ヶ月前に歴史学部を立ち上げました。「知りたい」の輪をもっと広げていけたらと思っています。


勝者と敗者のはざまで 女たちの42.195km

1984年、夏。ロサンゼルス。
うだるような暑さの中、オリンピック初の女子マラソンがスタートした。この歴史的なレースを制したのは、地元アメリカのジョーン・ベノイト選手。スタジアムは歓喜に包まれていた。その20分後、異様な光景に観客は息を呑んだ。上体を横にくの字に曲げながら、フラフラと歩くようにゴールを目指すひとりの選手。まるで泥酔者のようなその姿。脱水症状である。明らかに危険に思えた。競技係員が何度も駆け寄り、彼女の状態を確認する。手を触れればその場で失格。だが、薄れ行く意識の中でも彼女はゴールする意思表示をしていた。放送するアナウンサーも涙声。やがて、大声援の中を一歩ずつ踏みしめるようにゴールし、係員の腕の中に崩れ落ちた。
ガブリエラ・アンデルセン(スイス)。39歳。


レース後、自分の姿を見て惨めな思いになり、落ち込んだという。しかし、世界中からの称賛と、勇気をもらったという多くの励ましに気持ちが癒されたそうだ。「自分よりも、最後まできちんと走りきった他の選手を称えるべき。」とは彼女の言葉。どんな状況においてもベストを尽くすことの大切さを学んだレースだったとも言っている。

この大会には、日本から増田明美と佐々木七恵が出場している。増田は、80年代の陸上長距離界で数々の日本記録を打ち立てた名ランナー。しかし、このオリンピックでは思うように走れなかった。19位でゴールした佐々木に対し、増田は16km地点で途中棄権してしまう。救急室のテレビに映ったアンデルセンの姿。肉体的にはまだ走れたはずの自分と重ね合わせた。「なぜ、そこまで走れるの?」同時に心の中でつぶやいていた。

「これじゃ、日本に帰った時に私がいろいろと言われるじゃない!」とも。今だから言える事として、彼女は折に触れて語っている。

彼女への期待が大きかった分、その反動は尋常ではなかった。挫折感と周囲からの激しいバッシング。所属する会社をやめて競技生活から離れる。逃げるようにアメリカに渡り、オレゴン大学に陸上留学。その後、再びマラソンへの情熱が芽ばえ、あのオリンピックから4年後の1988年、大阪のレースに出場する。これは、次回ソウルオリンピックの代表選考会でもあった。しかし、ブランクは大きく、まったく精彩のない走りとなってしまう。追い討ちをかけるような沿道の観衆からの心ないヤジ。「お前の時代はもう終わったんだよ!」。思わずその場に立ちすくんでしまうが、懸命に最後まで走りきった。30位だった。ゴール後、涙がこぼれた。それは、悔しさ以上に、再び走ることが出来た喜びの涙だった。
翌年、東京女子マラソンにおいて、日本人最高の8位入賞を果たしてカムバックするも、92年に、13年間の現役生活にピリオドを打った。その13年間で、彼女は実に12回の日本記録を打ち立てている。


「捲土重来」という言葉があります。
敗れた者がいつか再起を期して反撃に転じる、という意味です。

たった一人の勝者の陰には多くの敗者がいます。今、日本のマラソン界にもまた新しい風が吹き始めています。これまでにも、さまざまな風が幾度となく私たちの心を暖かくしてくれました。“走る”という至極シンプルな競技ゆえに、ランナーたちの孤独感はいかばかりかと想像してしまいます。

この夏、どんな風が私たちの心を走り抜けるのでしょう。


サイコ

 昼下がり。安ホテルの一室。気ぜわしい情事の二人。マリオン(J・リー)は、金に困窮する恋人サムとの結婚が思うように進まない。銀行に預けるようにと渡された会社の大金を持ち逃げし、彼との新しい生活を目指して車を走らせた。やましさに顔がこわばり、不安が背中に重い。途中、不審の眼を向ける警官の黒いサングラスが、心の動揺に拍車をかける。夜になり、激しい豪雨のためにやむを得ず一軒のモーテルで宿を取ることに。他に宿泊者もない。経営者の青年ノーマン・ベイツ(A・パーキンス)は、病弱な母との二人暮らし。離れの家の二階の窓に映る老婆の影。彼はマリオンを夕食に招くことを提案するが母の激しい叱責を受ける。不安を洗い流すようにシャワーを浴びるマリオン。カーテン越しに老婆の影。影は無言で大きなナイフを振り下ろす。冷徹に、何度も何度も。渦を巻いて排水口に流れる鮮血…。

離れの家では、血のりを付けた母とノーマンとが言い争う声。彼は狼狽しながら浴室を洗い流し、死体を車ごと沼に沈める。一方、表沙汰にしたくない事情から会社側は警察ではなく私立探偵を雇ってマリオンの足取りを追っていた。心配するマリオンの妹とサムも加わり三人は彼女を探し求める。やがて、モーテルを突き止めて彼女の宿泊の事実を掴んだ探偵は、ノーマンの母親に事情を聞こうと離れの家を訪れる。すると、再びあの老婆の影が現れ、探偵を襲う。妹とサムは夫婦を装いモーテルに潜入する。そこで知った驚愕の事実とは!…

 これから起こる悪夢を暗示するかのような些細なシーンとセリフ。観客の心をもてあそぶような巧みなカメラワーク。張り詰めた胸の内をかきむしる音楽。それは私たちに「恐怖ゲーム」を仕掛けるように幾重にも積み上げられ、不気味な影を宿させる。高まる恐怖の波に、私たちは翻弄され、遊ばれる。まさにヒッチコックは偉大なる“映画の遊び人”なのです。

1960年アメリカ映画
モノクロ作品
監督:アルフレッド・ヒッチコック
音楽:バーナード・ハーマン
主演:アンソニー・パーキンス/ ジャネット・リー


メガンクルロックスペシャル Vol.2

メガンクルロックとは・・・
MEGUANKLE LOCK
藤井惠 必殺技の一つである
アンクルホールド(足関節)の呼び名。


このコーナーでは、“フジメグ”の愛称で知られる女子総合格闘技の女王、藤井惠選手に、最近気になる話題や日頃考えていることなどを近況も交えながら自由に綴っていただきます。

1974/4/26生まれ 159cm
出身*岡山県井原市
所属チーム*AACC(大森・東京)
特技*サーフィン   
趣味*料理、片付け

柔道三段、全日本ベスト8の経歴を生かし大学卒業後サンボに転向、‘05には全日本選手権8連覇を成し遂げ、世界選手権では4度の銀メダル獲得。またグラップリング、ブラジリアン柔術、総合格闘技などさまざまな格闘技をマスターする。現在、女子格闘家としては国内で敵無し状態が続き、対戦相手を全て 1分以内にしとめるため「秒殺女王」の異名をとる。現在は総合格闘技を主として国内外問わず活躍の場を広げる。

■ホームページ
http://www.megumifujii.com/
■公式ブログ
http://megulog.exblog.jp/

季節の変わり目はウキウキした気持ちと、もう少し今の気候を楽しみたいなぁ…という寂しい気持ちと、複雑な感じになってしまうのです。前回の、バレンタインデーの試合は怪我もなく無事勝つ事が出来ました(^-^)1R目は打撃の撃ち合いやテイクダウンの攻防で終わり、2R開始早々に、相手が組んできた所に合わせて飛びつき腕十字に入り、27秒で1本勝ちを収める事が出来ました(^O^)仲間やいつも応援してくれる皆さんのおかげです!本当にありがとうございました(*u_u)次回の準決勝は4月25日!私の誕生日の前日!バースデーイブが決戦の日なのです☆誕生日に、自分に最高のプレゼントが贈れたらいいなぁって思いますo(^-^)o

トーナメント開幕戦。腕十字に入り、2R27秒で1本勝ち

張り詰めた緊張をほぐしてくれるネイルアートと音楽。はずせません!

試合が決まるとどうしても気持ちが張り詰めてしまいます。だからそんな時は、猫達と遊んだり、好きな音楽を聴いたり、映画を見たり、マッサージに行ったり、可愛いネイルをしてもらったり、ウィンドウショッピングしたり、美味しいものを食べたり、友達ととりとめのない話しをする事でリラックスしています。試合前も、なるべくいつもと変わらず、落ち着いた気持ちでのんびり過ごす事を心がけているんです(^^)それからもう一つ、試合が終わると自分にご褒美を買ってあげてます。何にするかは決めてなくて、試合が終わったらお出掛けしてその時欲しいものを購入します。服だったり、小物だったり、練習着だったり^^ご褒美って、子供みたいですが、とても嬉しい気持ちになれるんですよ♪♪
次回もご褒美買えるように頑張って来ますo(^▽^)o

試合前の朝ごはん。おいしかったからがんばれるよね!

ジュニアレスリング大会、AACCチーム
子供たちにはいつも元気もらってます!

開幕戦 ○藤井 惠(日本/AACC)
    ×シンディ・ヘイルス
    (米国/グレイシーバッハ・シアトル)
準決勝 ○藤井 惠(日本/AACC)
    ×ハム・ソヒ(韓国/CMA KOREA)
決勝戦 2008年7月24日(木)東京・後楽園ホール

詳しくはスマックガール公式サイトをご覧下さい。
http://www.smackgirl.com/


病院訪問:島根大学医学部附属病院

ブイ・クレスをお使いいただいている医療機関や福祉施設などを訪問するこのコーナー。
今回は、前回に引き続き島根大学医学部附属病院の臨床栄養部にお邪魔しています。
この病院では3年前から、ビタミン・ミネラルを十分に摂ることが困難な患者様にブイ・クレスを提供しています。早速、臨床栄養部の川口美喜子副部長にお話を伺ってみました。

地元の子どもたちに栄養指導している川口副部長。自分で栄養管理できるように、一品ずつ詳しく説明しています。

 川口副部長は、病院での管理栄養士の業務のほかに日本スポーツ栄養研究会会員・島根県スポーツ栄養研究会会長として、県内のアスリートたちのサポート活動などに取り組んでいます。その中心的な活動の一つがスポーツ児童への栄養指導。県内の「スポーツ強化重点校」の選手や高校駅伝のメンバーなどに、適切な食事の摂り方を指導しています。

「子どもたちの食生活をヒアリングするようになって驚いたのは、彼らの栄養が予想以上に偏っていたことです。さすがに食事を抜くような子は少ないんですが、朝は菓子パンだけとか、夕食をカレーだけで済ませるなど、“主食・主菜・副菜”という考え方をはじめから持っていない子がほとんどでした。」

 川口副部長がそんな子どもたちに常々言い聞かせているのは、偏食を親のせいにせず、自分で責任を持って栄養を摂ること。例えば、部活の早朝練習などでお母さんより早起きしているなら、朝ごはんを自分で準備すればいい。大事なのは、日ごろの食生活の中で栄養に対していかに自覚的でいられるかということだと言います。

 とくに育ちざかりのスポーツ児童の栄養を考える上では「バランス」だけでなく「量」も重要。では、実際どのくらいの量を摂ればいいのでしょうか。

「一日に必要な栄養の目安として『日本人の食事摂取基準』がありますが、これはあくまでも標準的な生活を想定して作られたものです。ジュニアアスリートたちは一日の運動量が多く、汗や運動時の筋肉や血液の新陳代謝が活発です。体脂肪率が低く筋肉量が多いため一般的な基準をそのまま当てはめて良いものか…。とくにビタミンや微量元素については、できるだけ摂取基準以上摂るようにしてほしいというのが私の思いです。」

 ただ、スポーツ後などはカラダが運動モードから食事モードに切り替わりにくく、あまり食欲がわかなかったりするのも事実。中にはビタミンやミネラルを十分摂れない子もいるようです。そこで、川口副部長はどうしても栄養を十分摂れない子たちには二日に一回程度のペースでブイ・クレスを飲むようすすめています。

「私たち専門家の間でも“高校まではサプリは必要ない”という考えをお持ちの方がいらっしゃいますし、以前は私も同意見でした。でも、現実の子どもたちの食生活を知った今では、必ずしもそうとばかりは言えない気がしています。ですから、中学高学年でどうしても栄養が足りない子には、親御さんの同意のもとでブイ・クレスを飲ませているんです。配合されている成分が明確で、私自身が病院で使っているサプリメントですから、安心してすすめられますね。」

 ところで、ブイ・クレスを飲んだ子どもたちの反応はどうだったのでしょうか?

「みんな勝つために必死ですから、カラダをつくるのに良いものだと説明すればしっかりと飲んでくれます。試合間際になれば体調を崩していられないので、普段から体力をつけておくことがいかに大事か身に染みて分かっているんだと思いますよ。また、メンタルな面で“いざ本番”という時に腹痛・食欲不振・下痢になる子がいるんですが、そういう子にとってはブイ・クレスを飲んでいることが安心感につながり、一種の“お守り”がわりになっているようです。」


 川口副部長が目を向けているのは、ジュニアアスリートのように普段から運動をしている子ばかりではありません。

「最近はカラダの動かし方を知らない子どもが多いんですよ。両足を揃えて跳ぶことすら怖くてできない子もいるんです。生きていく上で最低限身につけておくべき運動能力の体得と、食事を通じたカラダづくりをしてほしい。私の所属するスポーツ栄養研究会も、そんな思いから活動に取り組んでいます。」

 また、島根のアスリートたちにぜひ地元でがんばってほしいという気持ちもあるといいます。

「都心部などでは選手を栄養面からサポートする動きが活発ですから、現状に甘んじていると優秀な子が県外へ出て行ってしまいます。島根も他県に負けないようにがんばりたいですね。」

川口美喜子副部長

趣味はジョギング、水泳、スイムランなど。また、病院の片すみに小さな花壇を作ったりと、園芸もお好きだそうです。

 

子どもの健康のために自分の健康管理をしっかりと

ブイ・クレスをご愛飲いただいているお客様に、ご自身の生きがいやライフスタイル、おすすめの健康法などについてインタビューしている本コーナー。
今回は「娘の成長を見られたときが何より幸せ」と語る小野千種さんにお話をうかがいました。

小野千種さん 主婦・管理栄養士

 小野さんの長女、千穂ちゃんは昨年冬に生まれたばかり。0歳時ならではの成長の速さで、初めて育児を経験する小野さんにとっては毎日毎日が発見と驚きの連続だそうです。そんな千穂ちゃんの発育のスピードに負けじとばかり、小野さんも育児ノートをつけたり、デジカメで写真を撮ったりと、わずかな変化も見逃さないように観察の日々をおくっています。「いま一番の生きがいは子育てです」と語るときの小野さんの眼差しからも、いかにお嬢様のことを大切に思っているかが伝わってくるようです。

 そんなお嬢様の最近の成長ぶりについてお聞きしたところ、ひとりで寝返りを打てるようになったことが最近では一番のニュースだとか。

「初めてできたときには、明けがた娘に泣いて起こされました。きっと本人もびっくりしたんでしょうね。でも、それ以後は新しい“遊び”を覚えて嬉しいのか、得意気に一日に何回も何回も寝返りを打つんです。オムツを替えている最中もそんな調子なので、なかなか思うように取り替えさせてもらえません(笑)。」

 実際、今回取材にお邪魔した際にも、突然お嬢様が寝返りを打ち始めたので思わずびっくり。小さな体で何度も黙々とチャレンジしていました。
 もう一つ、取材中に驚かされたことといえば、お嬢様がとにかくよく笑うこと。何か面白いものでも見つけたのか、小野さんの腕の中でずっと笑みを浮かべ続けています。きっとお母さんと一緒にいるだけですごく楽しいんでしょうね。

 初めてのお子さんということもあって現在は子育てに大忙しの小野さんですが、昨年の秋までは管理栄養士として病院で働いていました。まだ20歳代ながら、栄養士としてはすでに9年のキャリアの持ち主。仕事が好きで、出産前までは何よりも一番の生きがいだったといいます。ただし学生時代、最初にこの道を選んだときには、そこまでのめり込むとはご本人も予想していませんでした。

「ふつう、栄養士の道を選ぶ人というと料理を作るのが好きだとか、何かそれらしい理由があるものですよね?でも私の場合、たまたま進学した先が栄養士の学校だったという感じで、入学当初は職業に対する思い入れも大してありませんでした。」

そんな小野さんの気持ちが変わったのは、学校で病棟実習を経験してからのこと。

「患者様と病棟で直接触れ合ったことが、私にとっての大きな転換点でした。“この方たちが元気になるために、何か少しでもお手伝いできないだろうか”と身をもって感じるようになったんです。だから、食事のことで患者様からお礼を言われたときなどは本当に嬉しかったし、何よりの励みになりました。」 

 これまでお仕事で大勢の患者さんたちの栄養管理をしてきた小野さん、今度はお嬢様はもちろんのこと、ご自身の栄養管理についても専門知識を総動員する番のようです。

「ずっと母乳で育てているので、自分の栄養状態の良し悪しがそのまま子どもの栄養に直結するんですよ。娘もお乳をたくさん飲みますから、ちょっと食事を疎かにしただけでまるで栄養を吸い取られたみたいに自分がフラフラになってしまいます。これも娘のためということで、以前よりも自分の食事に気を配るようになりました。魚をしっかり食べてタンパクを補給するとともに、意識して野菜を摂るようにしています。ミルク代がかからない分を自分の食費にまわしている感じですね(笑)。」

 そんな小野さんが毎日欠かさず飲んでいるのがブイ・クレス。もとは勤務先の病院で患者様に提供していたものを、出産を機会にご自身も通信販売で購入するようになったそうです。

「帝王切開をしたんですが、おかげさまで傷の回復が早かったように思います。実は、勤務先にブイ・クレスを採用してもらうように働きかけたのも私なんですよ。何年か前のテレビ番組で、病院のいろいろな職種がチームで患者様の栄養管理に取り組んでいる様子が取り上げられていました。その際、治療食の一環として使われていたのがブイ・クレスだったんです。それで興味を持って調べてみたところ、成分的にも大変良いものだと分かって、採用してもらうことにしました。栄養士の中には“栄養は食事から摂るもの”という意識の強い方もいらっしゃいます。でも、肉体的・精神的な理由で食が細くなっている場合など、大切なのはいかに効率よく必要な栄養素を確保するかです。その意味で、不足しがちな分をサプリメントで補うことは理にかなっているというのが私の考えです。」

 もともとスノーボードやキャンプなどが趣味だという、アウトドア志向の小野さん。お勤め先にも、坂の多い道のりを自転車で毎日20分かけて通勤していたといいます。ただ、さすがにお嬢様が生まれたばかりの今は、出かける機会も減ってしまったのではないでしょうか。

「確かに、昔に比べれば家にいる機会が多くなりました。でもその分、インターネットで子どもの洋服やオモチャを買ってみたりと、今までとは違ったことにいろいろとチャレンジして結構楽しんでいます。それに、娘がわりと人見知りをしない、おとなしい子なので、最近では職場や近所のショッピングモールに連れて行ったりもしているんですよ。」

 今年の秋には、1年間の育児休暇を終えて職場に復帰するという小野さん。お仕事と育児の両立でいっそう大変になると思いますが、持ち前のバイタリティでぜひ頑張ってください。

育児ノートをつけたり、デジカメで日々千穂ちゃんの成長を記録、観察する小野さん。とっても表情豊かな千穂ちゃん。大きくなったらどんな夢を抱いて成長していくのか今からたのしみですね。



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