目が乾燥する、皮膚がカサカサ・・・
という方、【ビタミンA】が不足していませんか。
今回は、ビタミンのなかでも結構メジャーな存在のビタミンAをご紹介。知って健康になりましょう!
動物性で直接摂るか、植物性で変換するか!?
ビタミンAを発見したのは、アメリカのマッカラムです。もともと1906年にイギリスのホプキンスが、牛乳のなかにネズミの成長を促進させる物質があることを示唆したのに始まり、1915年にマッカラムがこの物質から脂溶性の成分を分離。脂溶性のものをA、水溶性のものをBと名付けました。
これが後に「ビタミンA」と呼ばれるように。

ただしビタミンAそのものは、レバーをはじめとする動物性の食品にしか含まれておらず、みなさんもよくご存知の緑黄色野菜に含まれているβカロテンなどが体内に摂り込まれ、ビタミンAに変換されるのです。呼び方として体内でビタミンに変換されるものはプロビタミン(プロは「前」を意味する英語の接頭語)、βカロテンは別名「プロビタミンA」といいます。
ビタミンAの効能は古代エジプト人も熟知!?
ビタミンAの効能は、古代エジプト時代から経験的に知られていたようです。パピルス(古代エジプトで使用された文字筆記のための媒体)にすでに「雄牛の肝臓は夜盲によい」と記されていたとか。ビタミンAが不足すると夜盲症になるほか、皮膚の粘膜がおかされて感染症にかかりやすくなることが分かっています。現在、ビタミンAは別名「目のビタミン」といわれ、目を酷使する仕事をしたり、疲れ目のときには、 普通よりも多くのビタミンAを消耗している状態。特に一日中パソコンに向かって仕事をしている人は、要注意です。 不足すると視力が低下したり、暗闇で見えにくくなったりしますから、作業能率を向上させるためにも現代人にとってビタミンAは欠かせない存在なのです。
食べすぎで起こる悲劇って!?
冒頭にも書いたとおり、ビタミンAは脂溶性ビタミン。大量に摂取した場合、水溶性のビタミンBやCのようにすみやかに尿中に排泄されることはありません。つまり、大量のビタミンAが体内に摂り込まれたら・・・。それは蓄積され、過剰症(中毒)を起こすこともあり!かつて北極探険家が北極熊の肝臓を大量に食べたところ、2〜4時間後に眠くなり、体がだるく、イライラし、やがて頭痛と嘔吐に悩まされ24時間経ったころには口のまわりから皮膚がむけてきたそうです。哺乳類の肝臓を大量に食べる、肝油を飲みすぎる、これが一般にビタミンAの過剰症を起こすとされています。ただ、ビタミンAそのものを摂りすぎるのはカラダに良くありませんが、βカロテンの状態で摂ればカラダに必要な分だけビタミンAに変換されるので、心配ないと思われます。まぁ、何でも度が過ぎるといい結果を生まないものですね!ビタミンAの1日の適正摂取量は1800〜2000IU。ちなみに、この単位の「IU(インターナショナルユニット)」は、mg(ミリグラム)、μg(マイクログラム)と並んでビタミンに使われる重さの単位。「国際的に決められた、重さではかりにくいビタミンのための単位」で、主に脂溶性のビタミンに使われるものです。
ビタミンAを多く含む食品
レバー・うなぎ・牛乳・バター・チーズ・卵黄・緑黄色野菜
なぜ冬に太りやすいか?
寒い日が続きますね。ところで、皆さんは寒くなると大してカラダを動かしたわけでもないのに食欲が増し、ついつい食べすぎてしまったという経験はありませんか?
これは、冬になるとカラダの機能維持や体温調節、身体活動に必要なエネルギーの消費が増えるためだといわれています。つまり冬の食欲は、寒さに適応しようという自然な要求の現われというわけです。
寒さ対策には脂肪の多いメニュー?
たくさん食べるとカラダに脂肪がつきますが、皮下脂肪は断熱材の役割として重要ですし、カラダに蓄えられた脂肪は、寒さに曝された時に効率的なエネルギー源として使われます。
ですから、寒さに負けない食事としては、脂肪量の多いメニューが向いているのかもしれません。でも、昔の日本の食生活ならともかく、現代人は放っておいても日常的に脂肪をたくさん摂っています。寒さ対策のためにわざわざ意識して摂らなくてよいかもしれませんね。
やっぱり大事なビタミン&ミネラル
それより、むしろ積極的に摂りたいのがビタミンとミネラル。ビタミンはカラダの中でエネルギーを代謝して熱を作り出すのに必要な栄養素です。また、寒さに曝されると利尿が促されますが、尿といっしょに血中の各種ミネラル類も排泄されやすくなるので、ミネラルも摂るように心がけたいものです。
栄養とあわせて運動も
体温調節の機能を効率的に発揮させるには、三大栄養素のほか、ビタミンやミネラルも含めたすべての栄養素をバランス良くとることが肝心です。
また、適度な運動も熱を作り出す機能を高めてくれます。寒いからといって家の中でじっとしてばかりいないで、軽くスポーツをしてはいかがでしょうか?きっといい気分転換になりますよ。