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リビングウェル

暑い夏、冷たい指先 〜今日もヒエ過ぎでショウ〜

KARADA マネージメント, 2008年7月号

外の暑さに反して冷房の効き過ぎた室内は冷え冷えに。こんな経験おありでしょう?夏だからこそ実感する「冷え症」の憂鬱。冷えによる血行不良は、体のサビ=酸化を招く可能性も。私たちの体の調整機能を低下させやすい、“極端な温度差の生活”を見直す時代なのです。

 私たちの体は、冷えた状態になると自動的に抹消血管を収縮して、体から熱を逃がさないようにします。逆に、暑さを感じるとそれを拡張して熱を放出します。
 長時間にわたって冷えた状態が続くと、普段以上に、収縮した血管と拡張した血管とが体の中に混在するようになります。収縮した血管内には、血球成分を多く含んだ粘度の高い血液が流れ、拡張した血管内には水分の多い血液が流れます。おのずと血液の流れは、安定を欠いたバランスの悪いものとなります。
 血液の循環が悪くなると、体内の老廃物を運び出して体外に排出するという、血液が持つ大切な機能も低下してしまいます。老廃物を溜め込んだ体は、サビ=酸化(老化)を招きやすくなるのです。このように、「冷え」は全身の血液循環に多大な影響を与えるのです。

 全身の中でどこよりも先に冷えるのが、心臓から最も遠い手足の先です。冷えの症状は徐々に進行、変化することがあります。手足の先から、ふくらはぎの冷え・むくみ、下半身全体、腰まわり、上半身へ移行しての「のぼせ」など。こうなると、さまざまな形で体の変調が現れ、それが慢性的になることさえあります。これは辛いですね。

私たちの体の熱の約6割は筋肉によって作られており、筋肉を動かすことで熱を生み出しています。女性は、一般的に男性と比べて筋肉量が少ないので、熱を作り出す力が弱く、冷えやすいと言われています。また、運動不足や食べ過ぎなどによって脂肪の多い体の場合、脂肪が体内の冷えを逃がさないように働いてしまって、さらに冷えを溜め込んでしまうのです。肥満によって代謝が悪くなり、ますます冷えるという悪循環が生じやすくなるのです。

 一日三食をしっかり摂るのは、血液循環という意味でも基本中の基本ですね。
 特定の物に偏らないバランスを考えた食事をしましょう。特に、体を温める食材を積極的に摂りましょう。ちなみに、この場合の野菜の簡単な判断法は、暑い土地原産の物は体を冷やし、寒い土地原産の物は体を温める、と憶えて下さい。

 代表的なものとして、カブ、かぼちゃ、ネギ、生姜、ごぼう、ニンニクなどがあります。穀物・豆類では、玄米、もち米、栗、くるみ、ピーナッツ、大豆など。魚介類では、アジ、いわし、サバ、ブリなど。肉類では、鶏肉や鶏肉のレバーなどがあります。

 冷える人には、一日の始まりと終わりに、血流を促すストレッチをお勧めします。朝食前や就寝前に行なうことで、血流を活発にして、ほどよい熱を体にもたらしましょう。目覚めの後の軽いストレッチは、胃腸の働きをも呼び覚ますので、安定した食欲も期待できますよ。毎日の習慣にしてみてはいかがでしょう。

 毎日のようにダラダラと夜更かしをする生活では、体の各器官も休息する時間がありません。女性は特に、肌トラブルの原因にもなります。冷える人は、日頃から体を動かさない傾向にありがちなので、筋肉がこわばり、血行不良を起こしやすいのです。慢性的な血流の悪さは、おのずと質の良い眠り=快適な眠りも望めません。

暑さをしのぐための冷房で、体内に「冷え」を溜め込む皮肉。冷えは万病の元とも言われます。地球温暖化の意味からも、冷暖房との付き合い方をよ〜く考えてみましょう。食事のあり方、汗をかく意義、睡眠の重要性。

夏だからこそ、「冷え」について
よりいっそうの工夫と実行を。
家庭でも、オフィスでも、
して下さいね!






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