• 新着情報
  • What'sブイ・クレス
  • ブイクレスに二つの味
  • よくあるご質問
  • 栄養クイズ
  • リビング・ウェル
  • メルマガ
  • ギャラリー

リビングウェル

サイコ

ハッピーエンドシアター, 特集号 summer/2008

 昼下がり。安ホテルの一室。気ぜわしい情事の二人。マリオン(J・リー)は、金に困窮する恋人サムとの結婚が思うように進まない。銀行に預けるようにと渡された会社の大金を持ち逃げし、彼との新しい生活を目指して車を走らせた。やましさに顔がこわばり、不安が背中に重い。途中、不審の眼を向ける警官の黒いサングラスが、心の動揺に拍車をかける。夜になり、激しい豪雨のためにやむを得ず一軒のモーテルで宿を取ることに。他に宿泊者もない。経営者の青年ノーマン・ベイツ(A・パーキンス)は、病弱な母との二人暮らし。離れの家の二階の窓に映る老婆の影。彼はマリオンを夕食に招くことを提案するが母の激しい叱責を受ける。不安を洗い流すようにシャワーを浴びるマリオン。カーテン越しに老婆の影。影は無言で大きなナイフを振り下ろす。冷徹に、何度も何度も。渦を巻いて排水口に流れる鮮血…。

離れの家では、血のりを付けた母とノーマンとが言い争う声。彼は狼狽しながら浴室を洗い流し、死体を車ごと沼に沈める。一方、表沙汰にしたくない事情から会社側は警察ではなく私立探偵を雇ってマリオンの足取りを追っていた。心配するマリオンの妹とサムも加わり三人は彼女を探し求める。やがて、モーテルを突き止めて彼女の宿泊の事実を掴んだ探偵は、ノーマンの母親に事情を聞こうと離れの家を訪れる。すると、再びあの老婆の影が現れ、探偵を襲う。妹とサムは夫婦を装いモーテルに潜入する。そこで知った驚愕の事実とは!…

 これから起こる悪夢を暗示するかのような些細なシーンとセリフ。観客の心をもてあそぶような巧みなカメラワーク。張り詰めた胸の内をかきむしる音楽。それは私たちに「恐怖ゲーム」を仕掛けるように幾重にも積み上げられ、不気味な影を宿させる。高まる恐怖の波に、私たちは翻弄され、遊ばれる。まさにヒッチコックは偉大なる“映画の遊び人”なのです。

1960年アメリカ映画
モノクロ作品
監督:アルフレッド・ヒッチコック
音楽:バーナード・ハーマン
主演:アンソニー・パーキンス/ ジャネット・リー






Copyright (C) NUTRI CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.