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「二代目女将(祖母)の方針で、子どもは旅館に出てはいけないと。小さい頃はお客様と接することはなかったですね」。人見知りする女の子だったという幼い頃を想像できないほど明るくお話しされるのが『ホテル河内屋』の若女将、土屋正恵さんだ。大学を出た後「いろいろなことが知りたい!」と日本を飛び出しロサンゼルスへ留学。1年後に帰国するその時まで、女将業を継ぐことはまるで考えていなかった。着物を着て電話番だけしてくれればいいと言われて始めた若女将だったが、「当時バブル絶頂期でとても忙しくて。それでいろいろ手伝うようになったんです」。 |
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小さい頃は人見知りする女の子だったという正恵さん。女将を継ぐことなどまるで考えずに育つも、自然と家業を手伝うように…。宿での若女将として、そして小学校5年生の娘さんをもつ家庭での母として、何事にも一所懸命に取り組む姿がとても印象的。飾らない笑顔が人気の秘密なのでは。 |
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「湯飲みが“この角度”に傾くようになったらそろそろ…」と、身振り手振りで説明してくれた、若女将のサービス精神。 |
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ここ10年ほどでやっと若女将として仕事の段取りが組めるようになったという正恵さん。毎日行う業務をついはしょりたくなることもあったが、「そういうときは余裕のないとき。はしょりたいと思うことこそ、大事なことなのだと思えるようになりました」。お客様の要望をすべてカタチにできないこともあるが、「お断りするにしても、お客様の事情を汲んでできる限り歩み寄りたい。どこまでできるかをお客様と相談するつもりでやっています」と、常に前向き。ロスでの留学時代に人気寿司店のバイトで学んだ「合理的なサービス精神」も、日々の仕事に生かされている。「例えば、お客様にお茶のお代わりをご用意するにもコツがあって。湯飲みが“この角度”に傾くようになったらそろそろ…ということで先にお代わりの準備をしておくんです。そうすれば忙しくて手が回らないときにお代わりを頼まれてもパニックにならずに済むし、そのことで双方とも不満を感じることがないんですね」。なるほどとても合理的だけれども、そこには常にお客様のために気を配るという、若女将ならではの細やかな心遣いが発揮されているようにも思われた。 |
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表情豊かにイキイキと話をしてくださる若女将。若女将のブログからもこの笑顔が伝わってきそうだ。 |
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最も気を遣う作業のひとつ、高温の源泉の温度管理。すべて手調節でベストを保つ。 |
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緑に囲まれる河内屋の露天風呂。太陽、緑そして天候にあわせて温度調節されている湯。ゆっくりと体を癒した後は「湯上がりジュース」がまっている。 |
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「当館の温泉は97℃と熱すぎて、せっかく源泉掛け流しなのに水でうめないと入れないので残念」「温泉の温度管理は四季や天候などで微妙に変わるため最も気を遣う作業のひとつ。お客様の湯温の印象を参考に、手調節でベストを保つようにしています」。こうして毎日忙しく、それでもイキイキ元気にお仕事されている若女将にとって「自分にとってのいい時間」とはどんなときだろうか。「『若女将から元気をもらうよ』と言われたとき。あとは家族と過ごせる時間がそうですが忙しいのでなかなか……娘から『お母さんお仕事がんばってね』と言ってもらえたときかな」。板前さんのご主人と小学校5年生のお嬢さんを持つ、家庭の主婦としての表情も見せてくださった正恵さん。やることはいくらでもあるため2日と家を空けられず、家族で1泊旅行に行けないことも残念だとか。「家族で日帰り旅行に出かけても、つい旅館業に役立つかもと考えてしまうんですよ(笑)」。 |
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下賀茂温泉の泉質はナトリウム・カルシウム塩化物泉で、マイナスイオンが多いのが特徴。源泉は豊富且つ高温で、約100℃の湯が120本も出ている。白浜で有名な弓ヶ浜に注ぐ青野川沿いに点在している各旅館に半分の60本が引湯されているが、あまりに多いため残り半分は使用されていないのだとか。 |
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※下賀茂熱帯植物園 〒415-0303 静岡県賀茂郡南伊豆町下賀茂255 |
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〒415-0303 |
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明治37年開業。青野川沿いの、客室数22室の純和風旅館。屋号は大坂の彼の地とは関係なく、当時まだ流勢のあった青野川の河の中に立っている屋敷のように見えたことから名付けられた。地下26mから97℃の湯が沸く源泉が敷地内の中庭にあり、温泉玉子も作れるという。 |
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目玉ともいえる伊勢海老、アワビの海鮮料理 |
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■河内屋ホームページ |
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